Yellow Green Mechanical

八神きみどりが文章を書くブログです。主に読んだ本や、観たアニメや映画の感想を備忘録として綴ります。

この半年間バーチャルユーチューバーを追い続けたことと今について

バーチャルYouTuberとは 

主にYouTube上で動画等の配信活動を行う架空のキャラクター群を指すのに用いられる呼称である。「VTuber」などと表記されることもある。また、そのほかのライブ配信サービスを利用する場合などにYouTubeという特定のサービス名を使用することを避けるため「バーチャルライバー」などと呼称することもある。

バーチャルYouTuberとは (バーチャルユーチューバーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

バーチャルユーチューバーとは、端的に言えばこういう存在らしい。

一応の補足としてニコニコ大百科より引用させてもらった。これを読むひとがこの概念について明るいか暗いかは定かではないが、とにかく、ある程度の前提共有として説明しておくに越したことは無いだろう、というような気持ちから引用させてもらった。別にバーチャルユーチューバーを知らないひとはこんな記事には辿り着きはしないだろうし、辿り着くようなひとは知っているひとに限るような気もするのだが、まぁ一応だ。

 

ともあれ、今回こういった記事を書こうと思った経緯の一つとして、この半年間(記憶している限り、僕は2018年3月くらいからバーチャルユーチューバーを追い始めたはずだ)毎日欠かさず誰かしらの配信なり動画なりアーカイブなりを観ていた僕の生活が、ここ最近になって徐々に変化していることが理由の一つに挙げられる。

端的に言えば、僕はバーチャルユーチューバーの配信を、劇的に観なくなった。

僕はつよつよリスナーでは無いので滅多なことが無い限りは2窓3窓を駆使して複数の配信を同時に観るということは無い。集中力が散漫な人間であることには自覚的だが、複数人が同時に喋る内容を頭で拾うことが出来ない。リスナーの中には10窓以上を開いて同時に配信を追う聖徳太子のような方々もいるようだが、僕は「観たという実感」が欲しいわけではないので、基本的には追っているひとが同日同時間帯に配信を被らせている場合には取捨選択を行うことにしていた。低スペックな脳を持っている者の泣く泣くの取捨選択だ。まぁ、例えばゆるい雑談配信とおうた配信が同時に行われているときには2窓をしたりもした。状況に応じて、というやつだ。話が盛大に逸れたね。

 

さて、では半年もそこそこ熱心にバーチャルユーチューバーを観ていた人間が、ほぼ日課となっていたその行為をやめるとなるとどんな理由が挙げられるだろうか。

飽きたんじゃない?と、これを読む貴方は思うかもしれない。

断じて言えるが、僕はバーチャルユーチューバーの配信なり動画なりアーカイブなりを観ることに飽きてはいない。面白い配信を行うライバーは日々生まれている。特に最近ではパイの奪い合いとでも言おうか、数字を持っている先人たちに追い付くなり追い越すなりするためにはただだらだら雑談をしたりゲームをしたりおじさんが美少女になったりするだけでは力不足に思える。企画力と一言で表すと漠然としているが、ともあれ尖った一芸を持っていないと数字は取れないような印象だ。僕が知らない(知ってはいるが配信は観たことが無い)バーチャルユーチューバー(書くのが面倒になってきたので以下『Vの者』とする)は沢山いるだろうし、こうしている間にも沢山生まれているだろう。僕は以前ほどはその気持ちが薄れてきたとはいえ、そういった者たちを掘り出したいし、追いたいという気持ちは今もある。――時間が無限にあればの話だ。

誰が決めたのかは定かでは無いが、基本的にVの者たちは1時間単位で配信を行う。30分の枠もあれば5時間8時間12時間と長時間配信をする者もいるが、1時間がオーソドックスな1枠だ。ライバー側もリスナー側にも負担があまり大きくないこの時間だが、休日を丸々使ったところで配信とアーカイブの消化は16枠~20枠くらいが限度だろう。配信時間が伸びることはあっても50分などのキリが悪い時間で終わることはあまり無い傾向にある気もするので、10枠くらいが限度に感じる。僕は今現在チャンネル登録を63人しているようなので、仮に登録している全ての彼ら彼女らが同じ日に配信を1時間ずつ行ったなら、それを全て観終えるには1週間くらい掛かる計算になる。残念ながら1日は24時間しか無く、その3分の1程度は睡眠時間に充てられるのだ……。そういった計算を始めると、チャンネル登録をした者たちの中でも、配信時間が被っておらずとも取捨選択をしなければならなくなる。その配信を観て気に入ったはずの彼らの中で、順位付けをしなければならなくなるのだ。で、Vの者は夏を越えた今でも増え続けているようだ。今後この業界が、彼らがどうなっていくのかは神のみぞ知るところだが、この状況が1年後も続いていたとして、低スペックな身体を持つ僕の生活は破綻が目に見えた状況にいることは少し考えれば容易に想像が出来る事柄だった。

まぁ、僕は僕の生活を死守するためにVの者を熱心に追わなくなったわけではない。それはまことに重要なことだが、それが理由として挙がってはこない。

 

結果的に言えば、これはあまり正当性のある状況ではない。

とあるVの者の配信を観た結果、それ以外のVの者の配信をほぼほぼ観ないことに決めたのだ。

 


【自己紹介】はじめまして!蒼月エリです!【 ハニスト】

 

さて、リンクを貼ったからにはその説明をしなければならない。

 「Honey Strap -ハニーストラップ-」
日本(北区赤羽)のどこかにある、美味しいお酒はもちろんのこと、コーヒーまでも楽しめる「夜の喫茶店
そこには妖麗な個性豊かな美女たちがゲームや雑談しながら働いている。

引用元を記載するにあたって、数々のニュースサイトがこの説明文を載せているのに肝心のハニスト自体の公式サイト的なものが見付からなかったので(探し方が悪いのかもしれない)この引用元は特に記載しないことにする。

重要なことなので書いておくが、僕はハニスト箱推し勢ではない。

基本的にはこの方、蒼月エリさん(蒼月エリさんのことはエリ様と呼ぶのが一般的なように感じるが、僕はどうしても蒼月エリさんとフルネームにさん付けで呼んでしまうのでご了承願いたい)のみを追っている。知った時期も時期だったので(非常に心苦しい気持ちだが、活動初期から応援出来ていたわけでもない)メンバー内コラボなどもあまり積極的には観ていない。蒼月エリさんの配信とアーカイブのみを観ている。基本的にはそういうスタンスです。

僕が初めてちゃんと動画を観たVの者は輝夜月ちゃんだった。次は猫宮ひなたちゃん。そこから俗に呼ばれる四天王は経ずに月ノ美兎さんに辿り着き、物述有栖さんに落ち着いた。僕は自分を誠実なファンやリスナーであるとはまったく思っていないので、ある種の節目を迎えるなり配信内容が落ち着いてきたあたりで熱心にその配信を追うのをやめてしまう傾向にあると自覚している。それを一番自覚したのは剣持刀也さんの配信を追わなくなったときだ。詳しい経緯は書かないが、上記したようなことがキッカケで急激な気持ちの変化が訪れたことは強く記憶している。仮に今、上に書いたVの者の熱心なファンがこれを読んでいるのなら謝罪と、決して彼らに対して否定的な感情を持ち合わせているわけではないことは留意して頂きたいです。ごめんなさい。

にじさんじを含む企業勢を追いながら僅かながら個人勢にも手を広げつつ(結局こちらは名取さなちゃん、魔法少女ちあちゃんとめあださん、美少女化する前から知っていたukyoさんことまぐろなちゃんなど、個人勢の中でも有名な方々を登録するあたりで深く掘り進めることは出来なかった)、シロちゃんを経由していないのに.LIVEのめめめちゃんとピノ様に辿り着き、ときのそらちゃんを経由していないのにロボ子さんからホロライブにも辿り着き、ギル様と御曹司をチェックしながら(ギル様配信して)蒼月エリさんに辿り着いた。そうして僕は蒼月エリさんの配信を優先することに決めた。だいぶ要点だけに絞った半年だが、こんなものかと自分の浅さに驚いているのが今だが、その話はしないと思われるのでこの驚きは僕のこころの中に仕舞っておく。

 


【ガチ歌】卍ワイの本気見せたるわ卍【蒼月エリ / ハニスト】

 

履歴を掘ってみたら、僕が最初に観たアーカイブはこちらだったようだ。

元々、僕はニコニコ動画で、ある時期まで熱心にボカロ曲を聴いていたタイプの人間だった。当時は色々な意味でオタク界隈を騒がせていた歌い手にもあまり抵抗感は抱かず、しかし当時からやはり面倒くさいタイプのオタクだったのでミリオン再生を達成しているような歌い手は基本的には遠慮しつつ、なぜこのひとが評価されていないのか?というような、確かな技術や声質を持ちながら埋もれているような歌い手(客観的を装って書いてはみたがだいぶこのひとたちに失礼な書き方になっている気がする……)を応援しながら日々を暮らしていた。

というような僕なので、おうたを歌ってくれる、おうたが上手いVの者は蒼月エリさんに出会う以前から熱心に追っていた。

が、このアーカイブを観て、僕は驚愕した。

Vの者おうた配信は、立ちはだかる権利問題によって基本的にはアカペラで行われる。最近ではそれをクリアしたカラオケ音源を使用して行われる配信もあるが、それも限りある曲数の中から選ばなければならず、秒毎に飛んでくるリスナーからのリクエストに対応するのはなかなかに困難だ。

弾き語りである。

そう。Vの者には意外と楽器経験者が少ない。それも弾き語りに親和性の強いピアノやアコギなどを、それが行えるレベルで習得しているひとはごく一部のように思う。

蒼月エリさんはアコースティックギターを弾き、歌う。さながら路上ライブのような趣だ。そしてその歌声は力強く、時に儚い。語彙力消失オタク的な表現をするなら、エモい、だ。蒼月エリさんはその歌に合った歌い方をしてくれる。だが、違うアーカイブを観て貰えばわかる。前の配信で歌ったその歌を、今度は別の歌い方で歌ってくれる。この点は生配信の強みだろう。その時々の気分や、喉の調子、配信時間帯など。だから、今度はどんな風に歌ってくれるのだろうかという興味がそそられる。「またこの歌か」というようなネガティブな感情が挟まる余地は、蒼月エリさんのおうた配信には基本的には無い。

何より僕が惹かれたのは、蒼月エリさんのそのストイックさだ。

基本的に配信で歌う曲は、配信で歌えるレベルまで練習してからようやくお披露目とするようだ。歌詞を間違えてふにゃふにゃしてしまう蒼月エリさんもギャップ的には魅力的だが、うろ覚えな曲を歌われることはほぼほぼ無い。オフボーカルの音源を用いて歌われる曲でも、しっかりと自分の解釈というか、感情の込め方というか、そういったものをしっかり確認して高次元での再現が可能な状態で望んでいるだろうことは容易に窺える。

端的に言ってしまえば、蒼月エリさんは歌唱力が抜群に高い。

だが、おうたが上手いVの者は沢山いる。そういったVの者たちに対するアンテナは割と強く張っていたので、10人かそれ以上くらいパッと名前を挙げることも出来る。

だが、蒼月エリさんが彼ら彼女らと一線を画しているなと感じるのは、その表現力というか感情の込め方というか、なんだろう、本当にこのひとはこれが、歌うことが大好きで、そのことを一番に考えているんだなということが、そのために血の滲む努力をしてきたということが、素人目にもわかるところにあると思ったのだ(もちろん、他の方々がそれほどの努力をしてこなかった、とは思っていない)。

ので、おうたが上手いだけだったら「おうたが上手い」だけの評価になってしまうが、その人柄に惹かれたというのも要因として大きく占める。

おうたを歌うことに対してそれだけストイックなのに、陰の者と自称されているだけあって日々のエピソードの共感力がハンパ無い。コンビニでハッシュドポテトを買おうとしたら買えなかったエピソードは、申し訳ないことにとても笑ってしまったし、その落ち込みようから帰り道ではさぞ悲しい顔をされていたんだろうなと容易に想像できたので、やはり申し訳ないことにとてもほっこりした。同じ回でコンビニおにぎりを選ぶときの心持ちみたいなものもカワイイなと思った。自他共に認めるポンコツぶりがリスナーとの距離感の近さの一役を買っていて、それが応援したくなるんだよなぁ~とこれを書きながらうんうん頷いていた。頷いている場合じゃない。

臆さず方言で喋るところとかも良いですよね。方言女子、良い。

あと、こう、Vの者の生配信を追う基準で一番重要なのは、地味に配信時間とリスナー側の生活リズムとの一致だと思っていて、過去のアーカイブを観るにその点だけがネックだなぁと思っていたらたまに深夜ゲリラをやってくれたり、最近では朝の配信にも精力的な感じなので、この辺は本当に助かる気持ちだ。僕は超夜型人間なので、朝の配信が一番助かるのだ。これからの朝配信が本当に楽しみです。配信主体のライバーはやはり生配信を観れてこそ、というようなことはずっと思っていることなので。

さて、そんなこんなを書いている内にまた5000文字オーバーの記事になってしまった。前置きが長いし本当に書きたかったことが僅かしか書けていなくてこんなはずでは……というような気持ちもあるが、上に貼ったおうた配信を観て良いなと思ったなら是非是非一緒に応援しましょうという気持ちです。

 

僕はプレイヤーではなく、今現在はそれほど取り戻せてはいないが、一応はクリエイターという立場の人間であるという自覚は強く持っている。

これだけ強く紹介しておいて不義理なことにまだアーカイブの全ては観れてはいないのだが(一気に観てしまうのは強く自制している。コンテンツなりVの者なり、その過剰摂取による自分の中での鮮度の著しい消費をコントロールしたいと思っている)、蒼月エリさんのおうた配信のアーカイブを幾つか観て芽生えたこの創作意欲の再燃は、とても大事にしていきたいと思っている。

上記した立場の違いというものはあるが、蒼月エリさんのプレイヤーとしての信念に、クリエイターである僕の信念が触発された。

やりたいことを、やりたいようにやるために。

Vの者を追うことは楽しい。別にやめたいわけじゃない。でも、Vの者を追うだけの日々で創作をすることは難しい。それは決して言い訳にはならないが、本当に創作をしっかりやっていきたいのなら、どこかでその生活に区切りを付けなければならない。だらだらと先延ばししていた決断を下すキッカケになったのが、蒼月エリさんのアーカイブだった。新たに出会ったVの者によって、Vの者漬けだった生活に終止符を打つという、ある種皮肉的なエピソードのように思えるが、そうしていこうと僕は思ったのだ。

まぁ、別にVの者を追うことを完全にやめるわけではない。言い訳めいた感じにはなってしまうが、日々の疲れが、その時々に配信を行う好きなVの者を求めてしまう気持ちまでは自制しようとは思わない。僕は少し前からホロライブの方々の配信をよく観ていたのだが、生活リズムと波長の合うロボ子さんの配信はこれからも観ていくだろうとは思う。これも個人的には因果のある帰結なのだが、そのエピソードは省かせてもらう。

このブログは僕のやる気を出すための場所なので、今回もそのような記事を書くことになった。

蒼月エリさんに出会ったことで得たこのクリエイティビティを、少しずつ温めて燃やしていこうと思う。

 


【Cover】なんでもないや/RADWIMPS【蒼月エリ / ハニスト】

最後に先日アップされたこの動画を貼っておこうと思う。

蒼月エリさんはガチだ。

俺から言えることは以上だが、一応断っておくと僕はガチ恋とかそういう感情とは無縁な人間であると自認しているのでこの感情は断じてガチ恋などではなく、純粋に応援したいという気持ちが前面に出たものであることは明記しておきたい(ホントか?)。

僕はあまり僕という存在を認知されたいオタクではないので一度もコメントしたことの無い不義理なリスナーではあるが……。

まぁこのブログに辿り着かれるというあまりにも不測の事態になるようなことは無いだろうとは思うし、普通に公開するけど、でも認知されたくないオタクだったら限定公開とかにするべきなんですかね。教えて偉いひと。