Yellow Green Mechanical

八神きみどりが文章を書くブログです。主に読んだ本や、観たアニメや映画の感想を備忘録として綴ります。

思考するのが下手だと自覚する話

というのも、ここ最近ずっと15万字くらいの長編のネタを考えているのだが、それがなかなか上手くいかないので、その原因を探っていきたいという話だ。別に特定の誰かの思考形態を揶揄したりとか指摘したりとか、そういう意図の話ではないです。別に他人がどういう考え方しているとかそんな興味無いですからね。それが直接的に、僕に危害を加えるだとかストレス源になるだとかしない限りはね。

 

思考するのが下手クソだなぁという自覚は、割と昔から抱いている。

と、まぁ思考するのが下手クソと一言で言っても、色々な種類の形態があるんじゃないかとは思う。

パッと思い付くのは思考深度を深められない状態だろうか。例えば、じゃあこれを読んでいるあなたが誰かに勉強を教えていたとする。「ここはね、これこれこういうことなんだよ」と、まぁその誰かに教えてあげたとする。するとその誰かはこう言うワケだ。「え、わかんな~い」……まぁ、そういうこともあるだろう。わからないものはしょうがないので原因を探っていこう。「どこがわかんないの? この場所?」あなたは根気強くその誰かに向き合うが、その誰かは言うのだ。「え、わかんな~い」……うん。次にあなたが取る行動は一つ。テキストを投げ捨てて今すぐ自分の家に帰るはずだ。……まぁ、これは思考するのが下手とかそういう以前に思考する気がそもそも皆無だと言わざるを得ない状態のような気がするので、ちょっと話が違うかもしれない。どうだろう。まぁお世辞にも上手とは呼べない状態なので下手なのかもしれない。え、わかんな~い。まぁまぁブラウザバックを押すのを待ちたまえ。

他には、無意識に思考対象に苦手意識を持っていてシャットダウンしてしまう、とかだろうか。どうしても関わらなければならない苦手なひとが、どうしたら苦手じゃなくなるかを考えてるときとか、そもそもその相手に好印象を抱こうという気が無いので思考が妨げられたりとかするかもしれない。好き嫌いを無くそうと思って、見た目がグロい食べ物を克服しようとしたりするときとか、見た目がグロいから苦手なのにその食べ物のことを考えるのとか論外だよね。今これを書きながら海鞘のことを思い出していたが、あれは見た目も食感も味も全部ダメなので胃が気持ち悪くなってきた。思考が妨げられているのをとても感じる瞬間をセルフで引き起こせる便利な思考体験だった。

まぁそれはそれとして、僕は小説を書きたいので小説を書くための準備段階というか、その設定とかプロットとかを考えたいわけだ。能動的な行動であるはずなので「え、わかんな~い」とか言ってる場合じゃないし、苦手……まぁ僕はプロットや設定を立てるのに割と苦手意識を抱いているタイプの書き手なので、別に得意得意!とか思って考えてるわけではないが、別に小説は書きたいので論外であるはずもない。

 

思考が散漫なのである。

一つのことを集中して考えるのがとても苦手だ。苦手、というのも、過去のトラウマや嫌な出来事にヒモ付けされた事柄にぶつかるとその体験が、結構な頻度でフラッシュバックしてくるというバッドステータスを持っていることに最近気付いた。自己診断なのであまりアテにはならないが、PTSDだと診断されるほど酷いものではないはずなので(フラッシュバック後にそれほど引きずったりもしない)、そういう風に脳が作られてしまったんだと思う。僕は常々過去の自分を八つ裂きにしたいという考えを持っているので、過去の自分に対する嫌悪感みたいなものが強く作用していることがわかる。あと、イヤな他人のことをネチネチ考えてしまう。気付くとそちらに思考が誘導されていて、小説のことを考えていたはずが、自分にどんどんストレスを与える物事に嫌悪感を剥き出しにした思考が繰り広げられていたりもする。それも最近わかってきた。わかってきたからといって特別対処のしようが無いもののように思うが、たぶんオペラント条件付けを試してみるのが良いのだとは思う。そういうことを考え始めたら深呼吸するだとか、太ももを何度も叩くだとか。色々試したりはしているのだがイマイチ定着しないので、脳を作り替えるのは根気がいる作業なのだなぁといったことを実感する。

これは脳内で考えをまとめようとしている時に起こる現象だ。つくづく非効率的な思考形態だなぁとは思うが、本当に非効率的なので困っているという話だ。

あと、集中力にムラがあるといったこともわかってきた。

特に、考える対象がハッキリしている場合は、それほど集中出来ないということも無い。書こうとしている小説がもう少しで書ける段階になりそうなときとか、読んだり観たりした作品のどこが良いと感じてどこが気に入らないと感じた、だとか。まぁハッキリしたものなんだからちゃんと考えられないといよいよ本格的にポンコツだと思うので、これはまぁ良い。問題は現状のような、ふんわりとした要素だけが浮かんでいるような状態だ。これを形にしていくのがとても苦手だ。ある程度カタチにしてしまえばこちらのモノなのだが、そこに持っていくまでにとても難儀する。散漫な思考にムラのある集中力が全力で邪魔しに来るワケだ。

そこで何か良い方法は無いかと思って、重い腰を上げて紙面に書き記していくことにした。最近何か良いエディタは無いものかと思って色々探してみた結果、パソコンに最初から入っていたOneNoteなるアプリがとても良いのではと思ったので使ってみることにした。これは実際の紙のノートの上位互換のようなもので、白紙のページに書いたものを好きに配置できる優れものなアプリだ。実際のノートは実際とても便利なアイテムなのだが、難点は紙の大きさが決まっている点と、コピー&ペーストとカット&ペーストが自由に行えない点だ。あと手書きは致命的に遅い。そういった諸々をカバーできる優れもののアプリを導入してみた結果、自分でも驚くような事態に陥った。

別にそれほど自信があるというワケでもないが、僕はまぁタイピングは速い方だとは思う。ここで書くのを一旦やめてタイピング練習サイトで少し遊んでみたが、まぁ最高ランクが取れたりするレベルの速度だった(5分で変換無しで1100文字いかないくらいは書けるみたいだ)。

まぁ、タイピングが速いとは言っても物事には限度がある。たぶん速記には敵わない。ドラマとかで役者が喋ってる言葉をそのまま書き記すのは変換入れたらほぼほぼ無理なのではないかと思うが、まぁそういうことだ。

ここ最近こういった体験があまり無くてホントに驚いたのだが、書きながら考えることで思考の指向性(ダジャレでわない)は制御出来るのだが、アイデア未満のものがどんどん湧いてきて、それが書くのに追い付かないといった現象に見舞われた。まぁテキトーなものを書くわけにはいかないので、思い付いたものはそれなりに精査する。精査しながら書いているのは、まだそれ以前に思い付いた前提のようなものだ。で、それはしっかり書いておきたいという意思も存在する。そうしている間にも思い付いた設定なりの精査を頭でどんどん繰り広げて甲乙付けたりしている。それは世界観設定に連なるものなので、カテゴリーが違うものについても並行して考えなければならないが、色々考えた結果たった今精査したものは設定として使えないということに気付く。書いた設定が没になる。それについてどこが使えないのかもっとしっかり考えたいということになって、手が止まって思考がどんどん逸れていく。前述したようなフラッシュバックに見舞われたりイヤなあれこれについて考えていたりする。ここで僕は気付く。もしかして僕はADHDなのでわ?いや、別にADHDについての詳しい知識があるわけではないのでテキトーな自己診断は自分にも他人にも良い結果をもたらさないぞ、ということでまぁその診断は棚上げするわけだが、思考が散漫であるという事実は揺るがない。まぁ僕の思考が散漫なのはこのブログの過去記事を参照してもらえば随所で確認できることなのだが、それにしたってあんまりだぞ、ということになって今に至っている。

こういう、あまりにも自分の脳の構造に根付いたあれこれってホント簡単には直せないものではあるのだけど、直さなければと強く思ってしまうね。嘆いても仕方が無いので、「僕にはこういう性質があるんだぞ」ということを強く実感させるために書いた記事だった。これが今後の創作に活きてくるのかはわからないが、この記事を書くために思考した結果はこうして残るので、忘れっぽい僕のことだから、忘れた頃になって読み返してハッとしたりしてほしい。お前のことだぞ、八神きみどり。

 

 

収まりが悪いのでマンガも紹介しておく。

これね、『やがて君になる』。サイコー百合マンガなので皆さんも読みましょうね。今すぐね。

 

そういえば先日誕生日を迎えていよいよな年齢になってきていよいよだなぁということを思ってるのだけど、何もしなくてもどんどん加齢して脳が凝り固まっているだろうなか、こうやって自分の直したいところを挙げてそれに向き合っていくのは、客観的に考えてまぁつらいことだよなぁと思わなくもない。向き合うべくもない自分のことなのだから、こいつイヤだなぁと思わないようなおとなになりたかったと強く思う日々ですね、ホント。